要約
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揺れは入眠効果がある。
電車の揺れで脳は毎回覚醒している。
電車の中での睡眠は注意睡眠効果があり熟眠できない。
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電車に乗っていると、ついつい眠くなってしまいますよね。サラリーマンが酔っ払って居眠りしていたり、学生さんが口を開けて爆睡(試験勉強で徹夜したのかな〜?)・・なんて光景を日本の電車に乗っていると日常的に見ることができます。なんて幸せな安全な国なのでしょうか?海外では電車の中で眠るなんて致命的と言われています。携帯やお金を盗まれる、命の危険すらありますので眠るなんて非常識・・・が常識です。
さて電車で眠ることは、より良い睡眠を得られているのでしょうか?また揺れと睡眠との関係はあるのでしょうか?赤ちゃんを抱っこして、ゆら〜ゆら〜すると眠ってくれますよね!これは揺りかご効果と言われています。心地よい揺れは成人に対しても眠りを誘い、上質な眠りのいざなってくれます(いざなうと言えば、キングボンビ〜ですね、ご存知ですか?桃太郎電鉄のキャラクターで・・あっゲームです)。優しく揺れるベットでは、深い睡眠を得られるまでに約10分間必要であったのに対し、動かないベットでは約16分必要であったという報告もあるようです。心地よい揺れの程度には個人差がありますが、ある研究では周波数0.25Hzで一晩中優しく振動し、左右に揺れるサイクルは1回/4秒程度で繰り返す程度が良いという報告があります。
さて、本題に戻ります。揺れは入眠には良さそうなのは理解できました。もともとの問いですが、電車の中で熟眠できるのか?です。電車で眠ると電車の揺れに合わせながら“船を漕ぐ“、大きな揺れで倒れそうなってパッと正しい坐位(座る姿勢)に戻ります。これって深い睡眠が取れているとは言えないのです。倒れそうになってパッと戻る瞬間、脳は覚醒して起きています。そのため数分ごとに、各駅に止まる度に覚醒している状態と言えます。さらに、電車内の睡眠は注意睡眠状態であるとも言われています。降車予定の駅に到着すると何故か目が覚める、慌てて電車を降りる経験がある方もいると思います。注意睡眠状態とは降りなければいけない駅で起きないといけない心理から、外部の音に注意を払いながら眠ている状態です。そのため、降りる駅でパッと目が覚める、アナウンスを無意識のうちに情報処理して対応しているという可能性があります。
結論としては、電車の中は熟眠できません。体が倒れそうになるたびに脳は覚醒しています。さらに注意睡眠状態のため十分な深い睡眠は得られない。学校、職場の近くにすみギリギリまで家でゆっくり睡眠を獲得することをお勧めします。
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